どのようなことでもそうですが、正しい方法と間違った方法が有ります
現代の経営環境の中で、社員教育をしない企業は恐らく存在しないと思いますが、
正しい方法をとられていない企業は悲しいことに非常に多く存在します
では、正しいとはどのようなことだと思われますか？
“正しい”の概念は多く存在しますが、この件に関しては絶対的な正解があります
その答えとは、
念を押します、成長をサポートしてあげることです
作業性の向上のみを行うことでは有りません
人は変わりません
私は心理学を学んできましたが、心理学の先生に
「須田さん、人は変わりませんよ！
桜の木には桜の花が咲きます
松ノ木には松の実がなります
桜の木には松の実はならなく、松ノ木に桜は咲きません
人は往々にして、自然の摂理に反して
松ノ木に桜を咲かせようとします
人はすべからく、自ら変わろうと思わない限り、変わりはしません
ただし、変わろうと思えば、変われるのも人ですよ」
と、教わりました
説明は省きますが、経営者の方でしたら、心の奥深いところで理解できることと思います
では、どのような事があれば人間は変われるのでしょうか
人が変る要素には2つあります
それは、恐怖と希望です
歴史を見ると明らかですが、恐怖は人を変えるには非常に有効な手段です
しかし、とてつもない大きなリスクを伴います
しかも、変化に対する捕らえ方は消極的なので、効果は持続しません
希望は、人を好ましい方向に劇的に変化させる力があります
成功後の姿を明確にイメージさせ、現在の立場と成功後のポジションの違いと
そうなったときの感情を今現在、感じさせてあげてください
未来の結果を現在形で、今、この場で、実感させ心を高揚させてあげることが
成長への変化への第1歩です
このことは、成功法則の一つです
ですから、現状の出来ていないことにフォーカスし叱責するのではなく、出来るようになった時のことをイメージさせ、
今、出来ていることにフォーカスし、成長をサポートしてあげましょう
今、その場で望ましい希望を見せてあげることです
言葉で言うのは簡単ですが、実践はものすごく大変です
なぜか？
ティーチングとコーチングの違いがわからないからです
私は、ナチュラルコーチでした！
以前コーチングスキルを会得したくセミナーに参加した事がありました
そこで、参加者同士でロープレを実施したのですが、たまたま私とパートナーが指名され全員の前で
ロープレを行うことになりました
最初にパートナーがコーチ役をし、次に私がコーチ役の際に、ロープレのはずが実際の相談会になってしまい問題を
解決してしまったことがありました
「須田さんはナチュラルコーチですね！」
と、講師の方にその時言われました
スタッフ教育にはコーチングスキルは有効なスキルです
コーチングスキルとは質問力です
効果的な質問を繰り返し、問題の本質を掘り下げ、対象者に気付かせ、自ら効果的
且つ向上的な回答を引き出させ、行動に変えさせることが出来ます
短期的に結果を出したいのならティーチングで教育し、その後コーチングをし、気付きを促し行動を変化させ、
成長のサポートをするというステップがもっとも成果の上がる方法です
もう一つ重要なことが、人には持って生まれた考え方と感じ方、その結果としての
行動パターンの特性があります
分析の方法・種類はいくつかありますので、ここで1つ1つを論じることはしませんが、どの分析方法でも人の個性に
フォーカスしている点は同じです
その人の個性が全ての行動の元になっております
あらゆる人間関係は全て個々人の個性がなせることです
個性を理解すると、人間の取扱説明書を入手したように、対象となる人物を理解でき
行動を好ましい方向に
コントロールできます
あえて誤解を恐れずに言いますが、コントロールできます
私は、以前社外ブレーンとしてある企業の営業部で執行役員を行っていたことがありますが、気難しい社長だったのですが、
いつも私の提案だけは問題なく一発で承認されました
同じ事を他の役員や幹部スタッフが提案しても、承認されることは無かったのですが、私だけは承認されました
答えは簡単です
私は社長の取扱説明書を持っており、取扱がわかっていました
ですから、ＯＫのボタンを押してもらえました
他の役員はわからないから、衝突していただけのことです
人の取扱説明書が解ると、どのスタッフも成長させられます
社長自信の特性も、行動のパターンも、成功するパターンも失敗する兆候も解ります
夫婦関係も見えてきますし、家族の問題も解決できます
そうです、ますます業務に集中し業績を向上させる事が出来ます
以前、店長教育セミナーを実施しましたが、セミナーの本質は店長教育の名を借りた社長教育でした
スタッフの取扱方法とスキルを伝授し、社長の成長をサポートしました
人は自ら変わろうと思えばどのようにでも変われます
それは、スタッフだろうが経営者だろうが同じです
企業の成長はすなわちスタッフの成長です
スタッフを成長させるのは経営者の業務であり、
一番楽しい業務の一つです
幹部社員も店長も成長させてあげましょう
その結果、店舗も繁盛し、業績も格段に向上します
須田 光彦