ここで質問があります
ところで、成功は何を持って成功と言えますでしょうか?
繁盛店になること、会社を繁栄させる事、事業規模を拡大させること、地域一番店になること、FCビジネスを
はじめること・・・ もしくは、それら全部ですかね!
そうなんですよ、実は整理してみると一口で成功といっても、そのゴールとしているところは、経営者に
よって千差万別なんです
と、言うことは、目指すゴールには100%の正解があるわけではなく、何を持って成功とするかは、
経営者一人一人のイメージによるということです
ある経営者の方は、店舗数を増やし事業規模を拡大し、上場を最終的なゴールにしておりますし、又、
ある経営者の方は直営店を数店舗出店し、その後は全国的なフランチャイズチェーンにすることをゴールにしております
外食産業における成功には、絶対的な定義は存在しないものですが
ただ1つ定義付けできるとするならば、それは、
という事だと言えます
では、ここで、もう1つ質問がございます
飲食業の失敗とは、どの様な事でしょうか?
売上が上がらず毎月赤字続きだ、美味しくなくリピートしない、接客の質が悪く評判が悪い、ネットでの口コミが悪く
新規客が来ない・・・ 等など
そうなんです、実は、失敗のほうが定義付けしやすいのです
売上が上がらないのなら、売上が上がらない原因を分析し、改善すればよいことで
しょうし、美味しくないなら商品を改善すればよいことです
接客態度が悪いなら、スタッフを教育するかもしくは入れ替える、ネットの書き込みが酷いようなら、書き込みの
内容を真摯に受け止め改善すればよいことです
こうして考えると、今、目の前に存在する現象は、明確な改善ポイントの示唆であり、
失敗と言う概念で捕らえがちな、
ただの現象であると言えます
すなわち失敗とは、失敗と言う概念を導入させ、そのことを承諾し事業なり行動 なりを終了させたそのときに
始めて “失敗した” となるのです
失敗という概念の進入を許さず、決して事業を終了させず、改善をして行けば、その現象は成功につながる為の
ターニングポイントであることは過去の成功事例が実証しております
このように考えると、失敗の定義も存在しないことがご理解いただけたと思います
実例を挙げると、ある企業は創業当時は焼鳥業態でしたが、鳥インフルエンザなどの外部環境の影響を
受け売上低迷の中、業態変換を余儀なくされ、現在は、うどん業界で圧倒的な売上とシェアを外食産業
での成長率1を獲得しております
一見すると失敗と感じられることの中に、実は、成功に結びつく為の大きなチャンスが隠されていた実例です
私がお手伝いした企業の中にも、創業時にいくつかのトラブルがあり、そのことが元で分社することになり、
奮起し業態変換し今では年商1000億になった企業もあります
最近お手伝いした企業にも、20数年ラーメン業態を運営しているにも関わらず、最初にヒヤリングをした際に、
自社の商品に自信がない、特徴がないことが特徴だと言い果てには、うちの商品は美味しくないんだよ とまで
言っていた社長がおられました
その後、商品改善をし、特徴のある美味しい商品にさせ、マーケティングの結果から業態調整をし、幹部スタッフと
現場の責任者・調理の担当者のモチベーションを上げた結果、スタッフが自信を持って商品を
売りに行き、笑顔が
自然と増え、業績が伸び原価は下がり、商品に対するお客様の好反応が増加した結果、客数も増加しました
実は、一番自信が無かったのは社長だったと言うことです
オープン2週間後のフォロー検証に伺った時の、開口一番の言葉です
社長に聞いたところ、一番嬉しかったのは、社員が自信を持って働いてくれていることで笑顔になりなさいと
言わなくても全員笑顔で働いていることだとお話してくださり
「先生昨日なんかはね、ランチ帯のパートのおばちゃんが夜家族皆で食事に来てさ
『ね! うちのラーメン美味しくなったでしょう!』と、話していたんですわ!」
ホントに、嬉しそうでした
実は、成功も失敗も決まった定義は存在しておらず、
1つの概念であり、成功と判断すれば成功であり、
ある状況を失敗と決めてしまえば、
そこが失敗としてのゴールになる! ただそれだけです
失敗という概念を持ち込まず、成功まで改善し挑戦を
続けることが出来れば、必ず誰でも成功は出来ます
これが、絶対の普遍的な成功法則です
ただ、これは経営者の深層心理ベースのお話であり、効率の良い会社経営・店舗運営のためには、
大切なノウハウとテクニックが存在します
それらを整理して、お伝えしたいと思います